この記事で解決できる悩み
- 総合型選抜とは?
- 総合型選抜のメリット・デメリット
- 向いている人
- 対策はいつから始める?
- やるべきこと
総合型選抜は大学のアドミッション・ポリシー(大学が求める人材について記したもの)にマッチする人材を探し出す入試方式です。
そのため総合型選抜入試は「マッチング型」入試とも言われています。
総合型選抜という言葉に聞き馴染みのない人もいるかもしれませんが、これは旧AO入試のことです。
そして、従来の一般入試とは違い、小論文・面接・志望理由書などで一人ひとりの個性や意欲や情熱などで評価します。
そのため、必ずしも学力が必要なわけではなく、一般入試では合格することが難しい状況であったとしても合格することができる可能性があります。
しかし、
・どうやって受験するのか
・総合型選抜対策をいつから始めたらいいのか分からない。
・始めようとしていても何をしたらいいのか分からない。
このような悩みを抱えている人もいると思います。
そこで、今回は、『総合型選抜とは?どんな人が向いている?合格のためにやるべきこととは?』について解説します。
それでは本題に入ります!!
総合型選抜とは?
総合型選抜(旧AO入試)は大学のアドミッション・ポリシー(大学が求める人材について記したもの)にマッチする人材を探し出す入試方式です。
そして、大学側は生徒が大学とマッチしているかを『志望理由書』『小論文』『面接』『課題』などから判断します。
総合型選抜においては「何を学び・将来どのように活躍していきたいのか」を強く問われます。そのため、自分自身の「やりたいこと」「好きや情熱」が重要になってきます。自身の「目標」を明確にし、より具体的に将来を想定していく必要があります。
また、大学のアドミッションポリシーを十分に理解し、志望大学への志望理由や研究内容について語れるようになっている必要があります。
総合型選抜を実施状況
文科省の「大学入学者選抜の実態の把握及び分析等に関する調査研究」によると
大学全体の全選抜方法について、選抜区分数別でみると、一般選抜 43.3%、学校推薦型 選抜 26.9%、総合型選抜 16.8%が上位にあがる。
前回調査(2020年)との比較においては、大学全体の総合型選抜(旧AO入試)の割合は13.4%から19.3%と2年間で5.9%増加しています。
総合型選抜を実施している大学
国立大学
東京大学/京都大学/大阪大学/名古屋大学/九州大学/東北大学/北海道大学/一橋大学/千葉大学/東京工業大学/東京学芸大学/お茶の水女子大学/横浜国立大学/筑波大学など
私立大学
早稲田大学/慶應義塾大学/上智大学/明治大学/立教大学/青山学院大学/法政大学/中央大学/学習院大学/関西学院大学/立命館大学/同志社大学/関西大学/日本大学/東洋大学/駒澤大学/専修大学/東京女子大学/共立女子大学/大妻女子大学/帝京大学/国士舘大学/帝京平成大学など
受験時期
総合型選抜の出願は9〜11月ごろです。早いところでは5月から出願開始している学校もあります。そして、10〜12月で受験が終了するため、一般入試より早く受験を終了させることができます。そのため、その期間を進学の準備や自身のやりたいことに充てることができます。
しかし、受験時期が早いため一般入試よりも早期に対策を始める必要があります。早ければ早い方が良いのですが、おおよその総合型選抜入試で合格している人は高校3年生になるころ(3〜4月ごろ)から対策を開始しています。遅くとも夏休み前までには対策を開始していたいところです。
受験費用
受験校も1〜3校ほどと一般入試よりも少なく受験費用を抑えることができます。
総合型選抜のメリット・デメリット
総合型選抜のメリット
・自身の好きなことへの情熱や得意なことや強みで受験できる
・学力が足りなくても合格できる
・一般入試と比較して学習時間が少ない
・早期に受験が終わる
・受験機会を増やせる
・キャリアデザインの機会できる
・早期合格ができるので入学までにやりたいことができる
総合型選抜のデメリット
・不合格になる可能性がある
・一般入試の対策に影響が出る
・専門的な対策が必要(小論文・面接・実績づくりなど)
総合型選抜に向いている人
・社会問題への興味、特別な職業への興味、単一科目への興味など特定の分野に興味がある人 ・地震や洪水などの被災経験者やODや鬱などの闘病経験者など実際に経験や体験がある人 ・高校を転校・辞めてしまったけれどもう一度学校に行きたい人や、自分に自信がないけれど大学に進学して頑張りたい人など、自身の現状を変えたいという意志がある人 また、もしこのような経験や体験がなくても問題ありません。興味の強い分野があればOKです。MaNaviでは実績作りからサポートしています。 LGBTQ / 海外経験 / 戦争 / 差別 / いじめ / 自然災害 / 貧困 / 難病 / 環境 / 医療従事者不足 / 地域医療 / 教育格差 / ユニバーサルデザイン 看護師 / 理学療法士 / 作業療法士 / 臨床検査技師 / 言語聴覚士 / 薬剤師 / システムエンジニア / 教師 / 保育士 / スクールカウンセラー / 消防士 / 救急救命士 / 警察官 / スポーツトレーナー / 教育格差 / ユニバーサルデザイン 英検一級レベル / 数学オリンピックに出場 / SGH(スーパーグローバルハイスクール)やSSH(スーパーサイエンスハイスクール)での研究発表 / 数十冊の古文書を読む / 特定の時代の文化に興味がある / 鉱物をコレクションする セミプロレベルのPV撮影経験 / TikTokのフォロワー10万人 / アプリ作成経験 数種類のクワガタの繁殖 / 酪農経験 / ・LGBTQ配慮のため制服着用ルール変更を提案【社会問題への興味】
【職業への興味】
【特定の分野への高い情熱】
単一教科のみへの情熱
特定のIT技術への情熱
特定の生物への情熱
実際の経験・実績を武器にしたケース
・ネガティブな経験(いじめ経験など)をもとに社会的な貢献意欲が高い
・自然災害(地震 / 豪雨 / 土砂災害)を経験し防災への関心が高い
・闘病経験から自身と同じような境遇の人たちを助けたい
やるべきこと
自己分析
総合型選抜は「マッチング型」入試だから「自分のやりたいこと」が最重要です。「自分のやりたいこと」「大学が求める人物(アドミッション・ポリシー)」を一致させることで志望校に合格にすることができます。
そして、大学は生徒が大学とマッチしているかを『志望理由書』『小論文』『面接』『課題』などから判断します。
自己分析ではまず、『将来のやりたいことや夢』から明確な目標設定をします。また、『将来やりたいことがない』『好きなものはない』という悩みがあるという人もいると思います。そのようなみなさんには、今までの人生を振り返り、そこから興味・好きなこと・やりたいことなどの【WILL】を考えていきます。そして、その【WILL】に必要な自身の【SKILL】【VISION】を発見していく必要があります。
興味・好きなこと・やりたいこと
【SKILL】
長所 / 体験・経験・訓練・学習によって獲得した能力
【VISION】
将来の目標
進路計画
『VISION』にマッチした大学・学部とその後の就職までを想定して志望校を決定しましょう。
そして大学の出願条件などから、必要な内申点や条件をクリアするためのスケジュールを作成するようにしましょう。長期/中期/短期/超短期と段階を分け、その都度ペースを調整しながら進めていきましょう。
「自分のやりたいこと」と「大学が求める人物(アドミッション・ポリシー)」の一致
書類作成
進路計画講座にて決定した志望校への出願書類を作成します。
自己PRではまず、自分の強みや長所をアピールし、その根拠を示します。そして、その強みや長所が今後の大学や社会においてどのように活躍ができるかについて述べる必要があります。
そのためには、自己分析にて実施した、今までの人生を振り返りより、自分がおこなってきたことや感じたことを振り返り確認していく必要があります。振り返り確認することで、今まで気づくことのできなかった自分の長所を発見することができます。
大学によって入試問題や形式は大きく異なります。また生徒ひとりひとりの『夢』『目標』も異なります。そのため、『過去問の傾向』や『大学の特色』などから、志望校に合わせた対策を進めていく必要があります。
小論文対策
小論文において必須である『知識・語彙力』『構成力・表現力・読解力』『理論的思考力』を鍛えましょう。
知識・語彙力
小論文においては、知識と語彙が必須です。知識と語彙が不足していては、小論文を書くことはできません。
志望校の傾向から、合格に必要な知識と語彙の獲得から始めていきましょう。
構成力・表現力・読解力
小論文には知識や語彙だけでなく、文章の構成力と表現力、さらには課題文を読み解き理解する読解力も必要になります。
これらの力を強化するための特訓をおこないましょう。
理論的思考力
小論文は課題や設問に対して、理論的に説明し解答していくものになります。このように解答するためには、理論的思考力が必要です。
理論的思考力は、小論文作成や知識と語彙の獲得の中で生じる「なぜ?」「どうして?」について考え、この考えるということによって小論文に必要不可欠な理論的思考力を鍛えていきましょう。
志望校対策
『過去問の傾向』『大学・学部の特色』などから、志望校に合わせた小論文対策を進めていきましょう。
面接対策
自分の考えを言語化し、表現する練習をします。そして面接本番時にスムーズな受け答えができるように対策をします。
面接においてよく聞かれる基本的な質問については、事前に対策できます。
しかし、もちろんそれ以外の質問もされます。そのような質問に答えるためには、自分の考えを言語化して表現する力が必要になります。自分の考えを言語化し、表現する練習をしていきましょう。それによって面接本番時にスムーズな受け答えができるようになります。